アメリカとEU(欧州連合)などは、26日、ロシアの大手銀行かを国際決済システムから締め出す金融制裁を科すことで合意した。日本も参加する。以上は朝日新聞から。
読売新聞一面も「国際決済網から露排除」、日経新聞も「国際決済網、ロシア排除」とあり、サブの見出しにも「米欧、最大級の制裁へ」(読売)と書かれていて、大きなインパクトなのだろうという印象。金融業界を知らないわたしにはあまり解っていないのだが。
SWIFTとは、
銀行など金融機関を結ぶ情報通信サービスの運営団体。「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の略。本部はベルギーにあり、200超の国・地域の11000以上の金融機関などが利用する。国境をまたいだ送金情報を電子的にやりとりするインフラで、海外送金のデファクトスタンダード。
ここから排除されれば、国際送金ができなくなるため、近年では経済制裁の手段として注目を集める。(日経新聞2月27日付朝刊から)
「注目を集める」というが、SWIFTからの排除というのは〈金融核兵器〉(ルメール仏経済・財務相)と言われるくらいなもので、表現としてはあまり使われていないが〈劇薬〉なんだろう。効き目は相当だがその副作用もある、という意味で。「返り血を浴びる」という表現もいくつかの新聞には書かれていたが、この決断に至るまでには紆余曲折があったらしいとされる。
日経(2/27付朝刊)によれば、
24日にロシアがウクライナへの軍事作戦を発表した11時間後の主要7カ国(G7)首脳会議で、ジョンソン英首相からロシアへの制裁手段として「SWIFTからの締め出し」が提案されたが、多くの国は立場をあいまいにした。
つづくEUの緊急首脳会議では、バルト三国とポーランドが〈SWIFT締め出し〉を求めたが、ロシアからエネルギー供給の途絶を心配する国々からの猛反発を受けて制裁メニューから姿を消した。
25日、トゥスク前EU大統領は、このままでは「制裁は見せかけ」と、〈SWIFT締め出し〉を阻止した国としてドイツやハンガリーなどを名指しして非難したという。キエフが陥落する云々の情報を前に、ドイツなとは「情勢次第」と言い出している。。。というのが、27日付朝刊記事である。
そういった経緯を経ての今回の共同声明。返り血は相当なものだろうなあ。
今日から、わたしはほぼぶっ倒れている。熱は38℃代を行ったり来たり、頭痛は治まっているものの、のどの痛みはその激しさが収まる気配はない。家人M氏らはそろそろ平熱に戻りつつある。どうしたことだ。