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【day-08】ロシア非難 141カ国賛成

2022/03/04

【day-08】ロシア非難 141カ国賛成

冷戦後のNATOは、ロシアとの戦争を念頭に置いた軍事態勢から急速に脱却している過程にあった。NATO拡大もロシア封じ込めを意図したものではなく、不安定な旧社会主義国を西欧の自由民主主義体制に取り込むという文脈が強調された。したがって、NATO拡大に対するロシアの懸念は過剰反応だ--というのが西側の見方であった。(小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』ちくま新書、p.38)

今日も朝日新聞一面見出しから。国際面には、国連総会のロシア非難決議「ウクライナに対する侵略」に賛成(共同提案)した国(96カ国)と、共同提案しなかったけど賛成した国(45カ国)、反対した国(5カ国)、棄権した国(35カ国)の一覧が並んでいる。
ちなみに、反対した5カ国は、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリア、である。なんとも解りやすい構図。

今回の決議は、安保理が40年ぶりに要請した「緊急特別会合」である。決議に法的拘束力はない。
総会緊急特別会合は、
《安保理が意見を一致させられず、その責務である世界の平和と安全の維持が困難になった際に開かれる。開催には、安保理か、国連加盟国の半数の要請が必要。この制度は1950年、朝鮮戦争をめぐってソ連が拒否権を行使したことを受けてつくられ、その国連総会決議は「平和のための結集決議」と呼ばれる。》(朝日新聞)

ここに至るまで国連としてはなにもできていないように思われ、「国連(あるいは安保理)の限界」とも感じられるが、時間のないなかで「ロシアを包囲し、最大限の圧力をかける」ことについては、「百点満点に近い」という声があって(「安保理の限界逆手 『孤立』醸成」朝日新聞、とか)、ちょっとびっくり。

午後には、ウクライナ南東部にある〈ヨーロッパ最大〉の原子力発電所である、ザポリージャ原子力発電所がロシア軍に占拠された、という一報を聞くにつけ。

国際社会が軽軽に動けるはずはないと頭で理解しつつもである。

そして、手許の日経新聞は政治外交面で「核戦略、冷戦回帰の懸念」という記事。今回の事態がアメリカの抑止力の再構築を促しているということだが、朝日新聞がどうにも〈お花畑〉的な記事しか載せていないので(とくに国際面は正直まったく冴えていない。論調云々ではなく、記事の企画として。たとえば、3/2の朝刊では「連帯と支援とを示す時」とあるが、ウクライナ侵攻に抗議する世界各地の人たちの様子を伝えているだけだ。それが悪いのではなく、それだけというのが残念だということっす)、それだけに日経のシリアスな記事に関心が引かれる。

わたしのオミクロン株はだいぶ後退してきているようだ。まだひどく咳き込むときがあるけれど、体温は平熱36℃台を保っている。穏やかな土日でありますように。

そうそう、慶應通信でもお世話になった学友さんがから、次次と卒業確定の一報がTwitterで流れてきている。
ほんとうにお目出度うございます。わたしはもう一年頑張りますので。
春はそろそろだなあ。

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