【学習#3-7】老荘思想(6) 荘子 2
荘子は徹底して個人主義的で、支配者という者を予想していない、と小島祐馬は言います。「予想していない」というのは面白い言い回しですが、要するに「想定していない」ということなんでしょう。あるいは、眼中にないと言ったらいいのか。老子の思想は政治思想的ですが、荘子のそれは個人主義的かつ無政府主義的だとも言います。荘子はそのことを、堯が天下を譲ろうとしてそれを拒絶した許由という人物を引き合いに出して、許由こそが荘子の最理想形だというのです。 彼は現在の社会が如何なる組織を有し、そこに如何なる道徳が行われていても、そ ...
リアルな夢(テロリスト射殺)
タイトルは物騒ですが、中味は大したことはない、だけどけっこうリアルな夢を見ました。二晩続けてです。 わたしは元住んでいたマンションに用事があって出かけています。その用事(なにかの相談事のような)のために、そのマンションの屋上サロンにたくさんの方に集まってもらっているのですが、なんとそこに3人のテロリストが機関銃を持って襲撃してきました。 狼狽し逃げ惑う人たちを尻目に、なぜかわたしは拳銃を手にしていて、その拳銃をぶっ放し、テロリスト一味をいとも簡単にぶっ殺したのです。自分でもなんですが、何の躊躇いもなく瞬時 ...
リアルな夢 (読書会の依頼)
夜、あまり夢を見る質(たち)ではないのですが、昨夜は妙にリアルな夢を見ました。やたらくっきりしていてリアルなおかげで、朝方4時に一回目覚めてしまいました。 夢では、わたしは大学のゼミのような集まりいます。多くの学生(?)がいて、部屋はざわついています。わたしは会議机の前で椅子にすわっているのですが、隣に座っていた教授らしき人(男性)からいきなり話しかけられたのです。 「そうそう、来週、ここでも読書会をやってくださいよ」 「えっ?」 「テキストは西部邁さんの評伝です」 具体的な本のタイトルについては知らされ ...
ドラマ「玉骨遙」にハマっている・・・かも
WOWOWで今年(2024年)から始まっている、支那ドラマ「玉骨遙」(ぎょっこつよう)を、録り溜めしていて、家人とポツリポツリと観ています。 シャオ・ジャン主演「玉骨遥(ぎょっこつよう)」 | ドラマ | WOWOWオンライン 「何といっても中国で絶大な人気を誇るカリスマ俳優、シャオ・ジャンが主演の・・・」と、あちこちの番宣サイトでは枕詞が躍っています。もともと支那のドラマに興味があるわけでもなく、番宣に釣られて観ているわけでもなく、そもそも「肖戦(シャオ・ジャン)」がどなたかも知らないのですが、タイトル ...
【学習 #4-1】占技の基本 #2
年明け2回目、合計4回目の算命学教室。本日は、前回(3回目)の続きとして「十干(じっかん)」=「甲/乙/丙/丁/戊/己/庚/辛/壬/癸」の性質について教えていただきました。その後には「十二支(じゅうにし)」=「子/丑/寅/卯/辰/巳/午/未/申/酉/戌/亥」の性質を教えていただいていますが、こちらは現時点(24.1.22)ではまだ板書がはじまったばかりです。十干と十二支の講義の間に、十干の立体五行方位図、十二支の立体五行方位図の説明が挿入されて、方角と五行と干支とが紐付けられたのですが、このあたりで脳みそ ...
【学習 #3-6】老荘思想(5) 荘子 1
老荘思想を続けます。ちっとも占技に行かないじゃないかと思われそうですが、まあ「老荘思想」と言っておいて老子に言及するだけというのもバランスが悪いですし。 荘子の紹介はいったん置いておく。さて、「老荘」と言うくらいだから、老子の思想と荘子のそれとが合致することは少なくない。しかし、留意しておかないといけない点は、思想の合致は『荘子』外篇以下であり、荘子思想の原形といわれる内篇では、その〈様相〉はずいぶんと変わります。 小島祐馬『中国思想史』によれば、 内篇に見える荘子の思想を概言すれば、非社会的、独善的であ ...
【学習 #3-5】老荘思想(4) 老子 4
老子 補遺 「先を急ぐ」と言いつつ、老子の思想についてダラダラとここまで書いてきました。ひと区切りつけるために、いささか細かいことを書き残しておきます。このあとも、老荘思想、道家、道教、それから儒家についても勉強しつつ書いていくかもしれません(余談ですが、例えば支那哲学者の胡適による老子「小国寡民」論の再解釈は面白いと思う)。 もっとも、これまで書いてきたことは主として彼の政治思想についてフォーカスした内容になっていて、算命学の視点から必要と思われる「道」等については、前出の小島祐馬の言及以上のものは手元 ...
【学習 #3-4】老荘思想 (3) 老子 3
さらに先を急ぐ。 では、人間をして〈作為〉たらしめているのは何なのでしょうか。老子はそれを人間の〈慾〉にあると考えました。 欲望さえ抑えるならば、人々をして本来の自然に復帰せしめ、純撲な社会を形作らしめることが可能であると考えた。したがって老子の学においては、無欲の論が主要な位置を占める。 小島祐馬『中国思想史』、p.123 「禍は足るを知らざるより大なるはなく、咎(とが)は得んことを欲するより大なるはなし」 「足るを知れば辱(はずかし)められず、止まるを知れば殆(あやう)からず」 「足るを知る者は富む」 ...
【学習 #3-3】老荘思想 (2) 老子 2
前回からの老荘思想、続ける。 人間が不幸になるのは〈作為〉するからである、と老子は言います。〈作為〉とは単純に言えば「余計なことをせずに太古から変わらない生活」(大場、p.28)を捨てて、「人為的頽廃的な社会」(小島祐馬『中国思想史』p.121)を構築し維持し生活することになります。東洋史学者の小島祐馬(おじま・すけま)は、これを「非文化主義」と言っていますね、ここで小島の『中国思想史』(KKベストセラーズ)という本がさり気なく出てきましたが、これはもう少し後で話しましょう。 「余計なことをせずに太古から ...
【学習 #3-2】老荘思想 (1) 老子 1
年明けからこっち、あれやこれやと過ぎていって、講義はもうすぐ4回目。これまでの復習をしつつも少し算命学の〈思想原理〉的なところを、自分なりに整理しておきたいです。参考文献については、区切りの良いところでアップします。 「算命学」を字面から見る 「算命学」の「命」とは、その人の〈素質・能力〉のこと。人それぞれが固有に持っている〈素質・能力〉です。「算」は、通例の「かぞえる」の意味の他に「今後のことを計画する」「心積もりをする」といった意味があります(『新潮日本語漢字辞典』)。もともと「算」は会意文字(かいい ...
【学習 #3-1】占技の基本
ここまでの復習も適当なままに年を越えて、最初の講義。3回目になります。今日はわたしの地元の和菓子屋さんのおまんじゅうを持参しました。 本日は、陰陽説と五行(木/火/土/金/水)説(これは結局「陰陽五行説」のことではないか)の説明を受けた後に、五行の「相生/相剋(相勝)/比和」について板書を写しました。「相生/相剋(相勝)/比和」については、後日もう少し勉強したいと思います。 その後は、「十干(じっかん:甲/乙/丙/丁/戊/己/庚/辛/壬/癸)」の性質・性向についての説明を時間いっぱいまで。覚えることがどん ...
整体にでかける、資格と大学の勉強
1/5(金)、今日もお休みを頂いています。出勤しても支障はないのですが、ほんとうにしばらくぶりにまとまったお休みがとれるチャンスだったので、素直に有給を使いました(馬齢を重ねてはいますが、会社に奉公一辺倒する年齢でもないと思っています)。 午前中は、ひたすら大学の新規レポート作成に当てていました。昨年来、中途半端にしていた科目[史学概論]の新規レポをこの冬休みのあいだ提出してしまおうかと。トータル8000文字くらいいったところでいったん小休止。少し時間をあけてから推敲します。 午後からは子どもたちの塾送り ...